EO大阪 創立からUniversity誘致を経て
EO大阪 創立時の想い
関西をアジア経済のハブにするという理念を掲げ、EO大阪を立ち上げました。
小さな志で関西方面でロビー活動をしても売上を上げることは可能かもしれないが、もっと大きなことをやっていきたいと考えました。
人生は一回しかないので、何を成し遂げたいかが重要であると考えています。中小企業、零細企業のオーナーで終わることをやりたいわけではないと考えました。
人生をかけてやりたいことは、生まれ育った大阪の地をよりよくしたい。また、次の世代により良くして残していきたい。
実際に我々の先人達は、それぞれの役割の中で、重要な意味をもつ後進に残す価値を提供してくれました。
祖父の世代は体を張って日本を守り、父の世代は日本を経済成長させてくれました。ぼく達は、経済的な発展、文化の醸成を自分が主体となって成し遂げたいと考えています。
東京はプチシリコンバレー状態になっていますが、大阪が同じ道を歩いたらプチ東京になってしまいます。
アメリカは東海岸と西海岸に違うカルチャーがあって、どちらも上手く成功しています。これを見習いたいと思います。関西はアジアの雰囲気に近いと感じます。そしてこれからはアジアの時代・・・アジアの中心は大阪という状況を創り上げたいと思っています。関西のコンテンツをうまく活用しながら、グローバルでの価値を上げていきたいと考えています。
「関西をアジア経済のハブにする」という大きな、そして遠くの北極星のような目標を掲げてスタートしたEO大阪のスタイルは、「一杯の水を持ち寄り、一杯の水を持ち帰る。」というスタイル。空っぽのバケツに、1人1人が一杯の水を持ち寄り、そして混ざり合った水を持ち帰る。コンテンツはメンバー自身です。
自分の会社を伸ばすことは、自分でやって欲しい。一人の経営者として、自社の成功体験、考え方、価値観を持ってきて、皆にシェアしてそして皆のシェアも持ち帰る。そのスタイルをEO大阪は続けていくべきである。
ユニバーシティ誘致の狙い
今回のユニバーシティでは、バイスチェアとして踏み込んでいきます。関西をアジアの経済のハブにする為にアジアに対してプレゼンスを発揮しなければならないからです。東京のコピーではなく、グローバルスタンダードとしてやろうとしています。
グローバルのイベントに年1回は参加するというEO大阪の規約は、アジアでのプレゼンスを発揮できたと思う。
チャプター発足5年で、この人数規模で、ユニバーシティを引っ張ってこれたことはすごいことだと思います。
EOのアジアでのプレゼンスは高まってきたかもしれない。今後は関西の経済圏の中で、EO大阪のプレゼンスを高めていかなければならない。
話は変わりますが、大阪市が8年ぶりにベンチャー振興の予算を組みました。EO大阪が大阪府と組んで大阪のベンチャーのインキュベーションをやってゆきます。1億未満の起業を助ける。上場する企業を創っていき大阪におけるベンチャーのプレゼンスを高めていく。EO大阪として大阪府と組んで支援していく以上、既存のメンバーが売上低迷しているとか、変化していないということは恥ずかしいことです。
我々の最優先事項は自社の成長。
自分たちが頑張っていて、地域に貢献している状況を創っていることができれば、EO大阪のプレゼンスは自然と高まってくると考えています。
歴代会長を中心に質疑応答
Q.海外でのロビー活動の苦労や実話などをシェアして欲しい。
A.辻さん
毎月~海外に行っていた。行かないととわからんないという感覚。本当に世界はあるのか。1年以上続けてみた。最初はEO大阪ではなくEOジャパンウエストと言われていて、大阪ってどこだと言われていた。
とにかく、大阪という場所を知らないため、どこの田舎かと思われていました。
実際に海外にいくと、1週間はつぶれるという時間的なコストと、渡航費などで、年間1000万ぐらい持ち出しました。
ただ、実際に海外に出始めてから世界が広がったと感じています。今ではどこか海外へ行こうかなと思ったら、どこへ行っても友人がいます。
Q.決まった時の喜び
A.迫中さん
最初はGLCを誘致しようとした。直談判したこともある。
A.森川さん
出張先で連絡があって、確認したら、最初すごいガッツポーズして、少ししてえらいこっちゃーと、、辻ちゃんに連絡をして、乾杯。感慨深かった。
A.徳丸さん
1期目で攻めていた時は、ユニバーシティを誘致することについて、ピンと来ていなかったが、ある時から変わってきた。関西弁はグローバルで通用する。(笑)
自分の枠を超えたところで実感をしてきた。聞いたときは、ほんとに決まったか!という感じでした。あきらめずにやることの大切さを感じた。
Q.ユニバーシティに取り組むにあたって各人に期待することはなんですか?
A.谷井さん
ユニバーシティ誘致は、一生に一度しかない。EO大阪は大阪をアジアのハブにすることを目的に集まっている会。一生の友が集まっている。
このタイミングにEO大阪にいることを縁だと思って全力で何ができるかをそれぞれが考えて、前のめりに参加して欲しい。後たった2ヶ月しかない。その短い時間でできる限りの時間を突っ込んで欲しい。全力でやって欲しい。
Q.積極的に関わるとやりやすい、どんなメンバーが集まるとふさわしいと考えているのか?
A.森川さん
5つのコアバリューで好きなのは、クール。大事にしているのは信頼と敬意。だれかが何かをやってきたから今があるという、敬意と配慮をみんなに求めたい。
A.高幣さん
分科会の時からやっていた。本気でやりたいなと思ったのは、青松さんが本気でやっているのを見て、ここでなにもしなかったら男でないなと感じて始めたから。
やってみたら面白くて、一杯の水を持ち寄っている感も実感できるし、自分で持っていかないとそもそも気づけない。個人として、人間として器が大きくなっていることを感じる。
この機会を自分の成長にしたい。
Q.立上げたときにイメージしていたこととの進捗度合はどうか?
A.谷井さん
ものすごくうれしい。これだけの人が集まって夜な夜な議論している。だから嬉しい。もしかしたらもっと早く実現できたかもしれないと考えていたかもしれない。
ただイメージしていたことと、実際に実施してきたこととの時間的な差異としては、2年位遅くなっているかもしれない。
Q.ユニバーシティが終わった後は、次のマイルストーンとかはありますか?
A.森さん
大阪をアジア経済のハブにすることが目的で、ユニバーシティではメンバーの顔の見える会にしようというのが目的。実際に終わった後、いかにつながって、今後の事業の成長につなげていけるかが大事。
Q.EOをどうやって活用するか、また、今後のEOOの在り方とはなんですか?
A.森川さん
ユニバーシティをこのように誘致したことは、大阪にとっても大きい。たとえばこのリッツカールトン大阪を1週間会場に借り切って行う団体はない。この自信と広がり、大手を振って社会に打って出るチャンス。受け入れたメンバーには、お礼参り。つながりを持っていきたい。
A.谷井さん
ルールがあって、それを守ろうという傾向が強くなった。元からあるルールを守るんじゃなく、北極星(目標)を目指してルールを変えること、議論を持つことが必要。
A.辻さん
業界のてっぺんに立っとかないといけない。そのてっぺんとして盃をもって集まれるように、また集まって酒をのみたい。EO大阪はてっぺんに立った人が集まったレジェンドな組織であるべき。ユニバーシティは一つのマイルストーンでしかない。
【編集後記】
ユニバーシティを終えたのち、この原稿を書いている。最近入会させていただいた私にとって、ユニバーシティはこの話を聞いても、当初正直実感値が沸かないお話が多くありました。一方で、ホストとしてのユニバーシティを終え、この記事をを改めて読み返すと非常に腹落ち感のある、話の数々であったと感じます。 ユニバーシティの誘致は確実にEO OSAKAの価値を上げることができたと実感しているし、ちょっと大きな話にはなってしまいますが、グローバルから見 た日本のプレゼンスを上げることができたと感じます。また、確実に私たちOSAKAメンバーひとり、ひとりの人間としての価値を上げてくれた貴重な時間 だったと心から感じます。ユニバーシティが終わったあと、祭りの期間から日常に戻ったこれからが本当の勝負。EOOSAKAに所属している仲間が、10年たったあと、それぞれの業 界でてっぺんをとっていれる状況をつくるために、そこまでみんなで楽しみながら走り続けていきたいと感じています。
株式会社T.Y.Mコーポレーション 松田智久