居心地の悪い環境こそ、成長のチャンス

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アイニコグループ株式会社 代表取締役 田尻忠義さん

EOとの出会い――「たまたま届いた封筒が、人生を変えた」

EOに入会されたきっかけを教えてください。

実は最初、奈良県の経済同友会から届いた封筒の中に「スタープロジェクト」の案内が入っていたんです。「やってみようかな」と思って応募したのが始まりでした。
当時はまだEOという存在をよく知らず、正直、最初の印象は「パーティーばかりやってる団体ちゃうん?」というものでした(笑)。

けれど、勉強会で会ったメンバーの熱量や、ビジネスを真剣に成長させようとする姿を見て、「これは本気の経営者の集まりなんや」と感じました。

メンターメンティープログラムとの出会いが転機に

入会の決め手は「メンターメンティープログラム」でした。
当時の僕は、月例会や懇親会にはあまり興味がなくて、
「もっと本気で事業を成長させている人の話を聞きたい」と思っていたんです。

そんなとき、メンター制度の存在を知りました。
「入らないと受けられません」と言われて、即決で入会を決めました。
これが今思えば、大きな転機でした。

最初の入会面談では「あなたがEOに何を与えられるのか?」と問われ、
笑顔もなく30分ほどの緊張感ある面談。正直、帰り道は「落ちたな」と思ったくらい(笑)。
でもその“本気の空気”が逆に燃えました。

「人の挑戦を見ることが、自分を突き動かす」

メンターや仲間たちと関わる中で感じたのは、
“人が飛ぶ瞬間”を間近で見ることの力です。

誰かが挑戦して成果を出すと、「負けたくない」「俺もやってやろう」という感情が自然に湧く。
人は人、と思いながらも、やっぱり刺激を受けるんですよね。

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EOに入ってから、事業規模も大きくなりました。
売上や組織規模の拡大だけでなく、社長としての“思考の深さ”が変わったと思います。
「自分の成長を通じて会社を成長させる」――それがEOを通じて得た一番の学びです。

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メンターからの学び――
「社長は寂しさを埋めるために会社をしてるわけじゃない」

メンターには、上場企業の経営者の方々がついてくださいました。
皆さん共通して“厳しくも温かい”方々で、本気で向き合ってくれました。

特に印象に残っているのは、
「社長は寂しさを埋めるために会社をしてるわけじゃない」
という言葉。

自分がすべての意思決定をしていた頃、
「社員に任せる」「意思決定を譲る」ことの大切さを突きつけられました。
失敗してもいいから任せる。それが組織の成長に繋がるんだと気づきました。

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 フォーラムがくれた“本音で語れる場所”

コロナ禍でオンラインが中心の時期もありましたが、
フォーラムでの対話はいつも新しい気づきをくれました。

自分の葛藤や課題をさらけ出し、仲間の経験を通じて整理する。
住宅業界の仲間だけでは得られない“深い対話”がそこにありました。

「テクニカルなノウハウ共有ではなく、
自分の内側にある課題と向き合う時間」
それがEOフォーラムの価値だと思います。

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理事として学んだ「中間管理職の視点」

理事を経験したことで、EOの仕組みや理念をより深く理解できました。
社長業では「決める側」ですが、理事会では短時間で議題を回し合意形成を取る
その構造がすごく学びになりました。
短時間で成果を出すには、
EOの理事経験は、まさに“社長のリーダーシップを再構築する機会”だったと思います。

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EOで学んだことを会社へ――「フォーラム型ミーティング」を導入

EOで得た気づきは、社内でも活かしています。
部署を超えたリーダー同士が集まり、
“葛藤や課題をシェアするだけの会”を定期的に開催。

アドバイスや指示は一切禁止。
ただ「自分の今の課題」を話す。
それが結果的に一番の成長機会になっているんです。

フォーラムの文化を会社に取り入れたことで、
チーム全体が“対話型組織”に変わりました。

「居心地の悪い場所にこそ、成長がある」

――最後に、入会を迷っている方へメッセージをお願いします。

知らないコミュニティに入るのは、正直ストレスがあると思う。
でも、環境を変えなければ成長はない。

EOは“居心地の悪さ”を乗り越える場所。
そこに挑戦する覚悟を決めた人には、
事業成長よりももっと大きな「自分自身の成長」が待っています。

「事業の成長は約束できない。でも、人格の成長は絶対にある。」

 


編集後記

同じフォーラムメンバーなので、あえてターボーと呼ばせてください。
ターボーのお話を通して、改めてEOの本質を感じました。
EOはノウハウや成功事例を学ぶ場所ではなく、
むしろ、経営者としての自分の弱さ・迷い・エゴと、否応なく向き合わされる場所です。

自分の葛藤を言葉にし、仲間の人生を通して静かに自分を見つめ直す時間。
その積み重ねが、思考や決断の質を変え、やがて事業や組織に表れていくのだと思います。
EOが単なる経営者団体ではなく、生き方に影響を与える場所だということを象徴していると感じます。

事業を伸ばし続け、顧客満足度と社員満足度を追求するターボーからの言葉には重みがありますね。
「居心地の悪さから逃げず、その場に立ち続けた人にしか得られない成長がある。」

このインタビューが、EO OSAKAへの一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しく思います。

取材・文:EO大阪マーコム委員会

株式会社アッシュ 代表取締役 塩野恵麻 (エマ)